今回は投資関連ではなく、子育ての準必須アイテムである電動アシスト自転車(以下、電動自転車)を買ったお話です。
これから子供乗せ電動自転車を検討しているパパ・ママ向けに、筆者の購入体験と注意点を紹介します。
街中では子供を1人か2人前後に乗せた電動自転車を見ない日はありません。
それなりにお値段のする買い物なので、筆者と妻もいろいろ調べながら購入に至りました。
電動自転車のレビューは多くありますが、子育て用途で夫婦で比較検討した体験をまとめた情報は意外と少ないと感じ、記録しておくことにしました。
*この記事は筆者の独自調査や、自転車屋さんの話などから得た情報で、メーカーに直接問い合わせていない情報が多く含まれているため、記事をきっかけに購入を検討される際は、ご自身でも情報をよく調べていただくようお願いいたします。
この記事を読むと
📌大手電動アシスト自転車を比較できる
📌自転車店員による現場の声が分かる
📌筆者が実際に電動アシスト自転車を買った流れが分かる
Contents
私たちが電動自転車に求める条件
まず筆者(身長170cm)と妻(身長150cm)が電動自転車を買うにあたって、必要な条件を考えました。
購入当時の我が家には2歳の子供が1人おり、現在妻は2人目を妊娠しているので、最終的には子供2人を乗せる前提で買いたいと思いました。
また、買い物に便利な前かごはぜひ欲しいところでした。
その他まとめると、下記のような条件になりました。
電動自転車に求める条件
🔑前かご付き 必須!
🔑背が低くてもペダルまで足が届き、子供用シートが目線を遮らない 必須!
🔑まず子供を1人乗せるタイプで、将来的に子供を2人乗せたい 必須!
✅漕ぐ姿勢が「がに股」になりにくい
✅子供を乗せたり降ろしたりしやすいシート
✅なるべく丈夫
✅メンテナンスが楽
✅好きなデザイン・カラー展開がある
加速パワーの強弱やブレーキ力、鍵がないタイプか、などがよく検討されているのを見かけますが、私たちはあまり気になりませんでした。
メーカーごとの比較
選択肢が多くても仕方ないので、電動自転車の大手であるパナソニック、ブリヂストン、ヤマハの3社に絞って調べることにしました。
下記に一般的に述べられている特徴を並べてみます。
パナソニック製電動自転車の特徴
✅モデルの種類が最も多く、豊富な車種がそろっている。
✅アシスト機能(カルパワーアシスト)が強力で、加速力が強い。
✅リモコンキー(ラクイック機能)が使えるタイプがある。
パナソニック ギュット・クルームF・DX
ブリヂストン製電動自転車の特徴
✅前後輪の両方に駆動機能(デュアルドライブ)があり、力強く走行できる。
✅上記デュアルドライブにより、走行中に自動充電できる。
✅チェーンが金属製ではなくカーボンを採用しており、錆に強く耐久性がある。
ブリヂストン bikke MOB dd
ヤマハ製電動自転車の特徴
✅漕ぎ始めが滑らか。
✅時計や各種情報がチェックしやすい「スマートクロックスイッチ」を搭載している。
✅後方シートのみだがマグネット付きベルトがあり、子供の乗せ降ろしが楽。
ヤマハ PAS babby
なお、SNSの投稿で拾った情報では、前方シートだけのタイプには、あとから後方シートを増設できないというものがありましたが、実際はほとんどのタイプで増設可能とのことでした。
ここまではインターネットの検索でもすぐに出てくるような内容です。
より詳しい情報を求めて、自転車屋に出向いて試乗しつつ話を聞いてみることにしました。

この時点では自動充電やチェーンの耐久性、デザイン面からブリヂストンの「bikkeシリーズ」に傾いていました。
ベテラン自転車店主から聞いた話
近所に評判のよい自転車屋がありました。
店長さんの手が空いている時間に伺うことができたので、各メーカーの特徴についてより細かい話を聞いてみました。
ブリヂストンの脆弱性について

ブリヂストンのメンテナンス性や自動充電などは確かにおすすめです。
一方で、前輪が大きい特徴が仇になる場合があります。
前輪は後輪より細くはなっているものの、直径が大きいために駐輪場で場合によってはうまく入らないことがある点と、細いためにぶつかったとき構造的に少し弱い点には注意が必要です。
筆者達にとって、丈夫であることが条件の一つになっていたので、ブリヂストン製は選択肢から外れることになりました。
ヤマハとパナソニックの比較

ヤマハはどうでしょうか?

ヤマハの子供1人乗せタイプは後方シート付のみで、後からお子様を2人乗せるなら前方の増設が必要です。
残念ながらマグネットベルトは今のところ備え付けの後方シートにしかないので、今後の新商品開発に期待するしかありませんね。
また、パナソニック(ギュットシリーズ)との比較ですが、あちらの前乗せタイプと、ヤマハに前方シートを増設したタイプを比較すると、ひざ前の空間がパナソニックの方が3cmほど余裕があります。
"がに股"が気になるようでしたら、ヤマハは若干狭く感じるかもしれません。
ちなみに、近年のヤマハ最新モデルについているブレーキは、制動力が大幅にアップした一方、摩耗が速く、連日使う人は3か月おきくらいにブレーキの調整が必要だったりします。
2022年モデルくらいまではそんなことはなく、我々自転車屋も、この仕様変更に対してメーカーに意見を送ったりしているのですが…。

となると、やはり私たちにはパナソニックがベストなんでしょうか?

パナソニックのギュットシリーズはやはり一番人気ですし、お客様の希望には近いと思います。
ただ、漕ぎ始めの加速力が強いので、人によっては怖いと感じる方も多く、ぜひ一度試乗されてから決めていただくのがベストです。
各社の特徴まとめ
ここまでの調査で得られた特徴は以下のとおりです。
比較項目 | パナソニック | ブリヂストン | ヤマハ |
加速感 | 強いが好みが分かれる | 強め | 穏やか |
ひざ前スペース | 広め | ふつう | 前シートをつけると狭い |
メンテナンス性 | 標準的 | とても良い | ブレーキの摩耗が早い |
頑丈さ | 普通 | 前輪に不安要素がある | 普通 |

ブリヂストンが選択肢から外れ、パナソニックに軍配が上がりそうです。
パナソニックとヤマハを試乗 購入決定
ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店にて試乗
ということで、
✅パナソニックの前かご付き・前方シートタイプであるギュット・クルームF・DX(2025年モデル)
✅ヤマハの前かご付き・後方シートタイプのPAS babby(2025年モデル)に前方シートを増設したパターン
の2つを試乗して比較することにしました。
ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店ならなんでも試乗できそうということで直接行ってみました。
土日は混むので事前の予約が必須みたいでしたが、月曜日の18:00ごろにアポなしで突撃し、5分だけ待ってすぐに案内してもらえました。
平日であれば対応してもらいやすいかもしれません。
パナソニック ギュット・クルームF・DXの試乗
まずはパナソニックのギュット・クルームF・DXです。
懸念点の急加速については、12年ぶりに自転車に乗るという妻も特に違和感がなかったそうで、筆者も気になりませんでした。
ひざと前方シートの空間はやや狭く、がに股は避けられないように感じました。
ヤマハ PAS babbyの試乗
一方でヤマハのPAS babbyです。
確かにこちらの方が増設前方シートとひざの空間が狭く、パナソニック以上に"がに股"を感じました。
加速に関してはやはり穏やかな印象で、漕ぎ始めの安心感は強かったです。
また、最近お尻の筋肉が落ちてきたという妻は、ヤマハのサドルが大きめで座りやすいという感想を持ったようでした。
パナソニック ギュット・クルームF・DX(2025年モデル)に決定
試乗の結果、
✅ひざ前の空間は重要
✅加速は気にならない
✅サドルは交換できる
という理由から、パナソニッのギュット・クルームF・DX(2025年モデル)のコーラルフォググレーを購入することに決まりました。
実際の写真がこちらです。
パナソニック ギュット・クルームF・DX
購入経路とおすすめアクセサリ
店舗購入かネット購入か
店舗とネットのメリット・デメリットを比較すると下記のようになります。
項目 | 店舗購入 | ネット購入 |
価格 | 高めだが交渉可能 | 割安が多い |
メンテナンス | そのお店で対応 | 自分で対応 |
防犯登録 | その場で完了 | ネット店舗も代行可能 |
交渉のコツ | セット契約などで値引き | なし |
また、店舗で買うメリットとして、アフターフォローが手厚いという話も多いです。
しかし、筆者の自宅近くには上記ベテラン店主の自転車屋もあり、メンテナンスが必要になったときだけお店に持ち込めば問題ないかなと思いました。

まいど。
購入後は防犯登録も必要ですが、ネット購入でも販売店が代行してくれるところが多いため、こちらも気にする必要はないようです。
上記の理由から、その時点で値段が安かった通販サイト経由でネット購入することに決めました。
店舗で安く買った友人の例
買ってよかったアクセサリ
防犯器具なども必須級なので、購入したアクセサリーもこちらに記載しておきます。
筆者が買った自転車アクセサリ
✅ナンバー式のU字ロック
✅バッテリーロック
✅スイッチカバー
✅ヘルメット 大人用と子供用
✅レインコート
✅レインカバー
それぞれ紹介していきます。
✅ナンバー式のU字ロック
近年はチェーンロックでもすぐに切断できてしまうようです。
そこで堅牢度を重視してU字ロックを選びました。
また、鍵が必要なタイプは取り出すのが面倒なので、ナンバー式にしました。
防犯性の高いU字ロック
✅バッテリーロック
電動自転車の心臓部であるバッテリーを持ち去られてしまうのは何としても避けたいところです。
バッテリーは駐輪のたびに鍵を開け閉めする必要はないため、キータイプのものを選びました。
バッテリー部分専用ロック
✅スイッチカバー
小さな傷から雨がしみ込んで操作部分が故障することもあるようです。
傷防止もかねてカバーを買いました。
それぞれのメーカーで形状が異なるようで、今回はパナソニック専用のシリコン製スイッチカバーを購入しました。
ギュットクルームにぴったりのシリコンカバー
✅ヘルメット 大人用と子供用
13歳未満の子どもを同乗させる際は着用義務が発生するので、ヘルメットは必要です。
自治体によっては自転車用ヘルメット購入に助成金が出るところがあり、筆者の住む地域にもあったため、こちらを利用して購入しました。
とにかく軽い!でも丈夫な子供用ヘルメット
マグネットバックルが便利な大人用ヘルメット
筆者は大人用だけ購入しましたが、親子でセット購入すると割引があるようです。とにかくデザイン重視で選びました!
ネットショッピングでも領収書の提出で補助金が出る自治体もあります。購入前にぜひ調べてみてください。
✅レインコート
雨の日でも幼稚園の送り迎えなどは自転車が必要です。
乗る大人は1人なので、夫婦兼用のレインコートを着ることにしました。
機能性とデザイン性に優れたフリーサイズのレインコート
大前提として、ヘルメットの上から着用可能で、透明サンバイザーが付いているものを探しました。
こちらは二重袖で雨冷え防止にもなり、デザインが気に入りました。
✅レインカバー
レインコートと同様、雨の日でも子供を乗せて長時間移動するための必須アイテムです。
専用アタッチメントと一緒に購入する必要がある点に注意ですね。
パナソニック ギュットクルームに着けられるレインカバーと専用アタッチメント
ファスナー付きではなく、ガバっと開け閉め出来るところが決め手になりました!
まとめ
🔑膝前スペース、加速の強さ、チャイルドシートの仕様などは、実際に試乗してみないと分からないと実感
🔑我が家には、「パナソニック ギュット・クルームF・DX(2025年モデル)」が最適
以上、筆者と妻が、子供乗せ電動アシスト自転車を購入するまでの経緯でした。
やはり実店舗に行ったり試乗をしてみたりしないと得られない情報がたくさんありました。
今回の記事が一つの経験談として、誰かのお役に立てれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
▼ この記事で紹介した商品まとめ
パナソニック ギュット・クルームF・DX
防犯性の高いU字ロック
バッテリー部分専用ロック
ギュットクルームにぴったりのシリコンカバー
とにかく軽い!でも丈夫な子供用ヘルメット
マグネットバックルが便利な大人用ヘルメット
機能性とデザイン性に優れたフリーサイズのレインコート
パナソニック ギュットクルームに着けられるレインカバーと専用アタッチメント