「NISAで積立投資を始めたいけど、結局どの投資信託を選べばいいのかわからない…」
新NISAをきっかけに投資デビューした人の多くがぶつかる壁です。
筆者自身も色々な投資信託を調べて購入してきましたが、はっきり言えます。
👉積立投資は「頭」と「時間」を使わないのが一番です。
この記事では、迷わない投資信託の選び方と、結論=オルカン(全世界株式)一択でいい理由を、元証券トレーダーである筆者が初心者向けにわかりやすく解説します。
この記事の結論
📌投資信託選びに悩むなら「eMAXIS Slim 全世界株式(通称オルカン)」一択
📌理由:低コストで全世界に自動で分散投資できるから
📌積立投資の魅力は「考えなくていいこと」=最初の設定だけでOK
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Contents
新NISAのつみたて投資枠とは?
2024年から始まった新NISAでは、
✅つみたて投資枠:投資信託などでコツコツ積立する枠 年間120万円まで
✅成長投資枠:個別株やETFなど幅広い商品が買える枠 年間240万円まで
の2つの枠があります。
つみたて投資枠は、金融庁が認めた一定の条件を満たす投資信託に限定されており、長期・積立・分散投資に最適化された制度です。
初心者はまずこのつみたて投資枠を活用して、低コストのインデックスファンドをコツコツ積み立てるのが基本です。
なぜ分散投資がよいか

投資の世界には「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。複数のカゴに卵を盛っておけば、一つのカゴを落としても、全部割れたりせずに済むということです。
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積立投資は「頭と時間を使わない」が正解
トレーダーを長く続けてきて思うのは、
👉「選ぶ」「考える」「乗り換える」にエネルギーを使うのは全部ムダ
ということです。

それがお前の仕事やろ、というツッコミは受け付けません。
人間は「もっといい商品があるかも」と悩みがちですが、結局コストが高い商品に手を出したり、無駄に売買して税金や手数料を増やしてしまいがちです。
積立投資の最大のメリットは、一度積立設定をしたらもう頭を使わなくていいことです。
だからこそ、投資信託選びもシンプルでいいんです。
結論:迷ったらオルカン一択でOK
結論から言います。
👉オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)一択で十分です。
三菱UFJアセットマネジメント eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)HP
https://emaxis.am.mufg.jp/lp/slim/ac/lp/
理由はシンプルです。
オルカン一択の理由
✅コストが最安級
信託報酬は年0.05775%以内(2025年2月時点)と、業界最安水準。
✅全世界に分散投資できる
先進国も新興国も含め、世界中の株式に一括投資。地域の偏りリスクなし。
✅選ぶ手間ゼロ
何を買い足すか迷う必要なし。オルカンを積立するだけでOK。
筆者自身、以前はS&P500や先進国株式も組み合わせたポートフォリオを考えていましたが、結局管理が面倒ですし、比率を考える時間すらもったいないと感じました。
今はつみたて投資枠はオルカンだけ。
頭と時間は成長投資枠や他の投資に使いたいところです。
信託報酬の仕組み
他のファンドとの比較
参考までに代表的な選択肢を載せておきますが…
ファンド名 | 信託報酬(目安) | 投資対象 | コメント |
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775% | 全世界株式 | 迷ったらこれ一択 |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% | 米国S&P500指数 | 米国に集中したい人向け |
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | 0.143% | 全世界株式+債券 | 債券も組み入れたい人向け |
もちろん、S&P500も悪くはないですが、米国のみにリスクが偏るため、「心配事を減らす」という意味では微妙です。
債券を組み入れるタイプは、資産の分散という意味では株式オンリーのファンドより優れていますが、まず信託報酬が倍以上と高額です。
また、債券と株式の比率もお任せになってしまうため、「NISAで株式投資」という趣旨から外れてしまいます。
自分の資産に債券を入れたいのであれば、個人向け国債、あるいはより信託報酬が安い債券インデックスファンドを買った方がお得だと思います。
結局、分散性とコストのバランスを考えると、 やはりオルカンが最強です。
NISAのつみたて投資枠での使い方
以上を踏まえて、筆者がおすすめするNISAつみたて投資枠でのオルカンの使い方がこちらです。
✅つみたて投資枠を最大限使って、オルカンをコツコツ積立するだけ。
✅市場の動きや他のファンドとの比較など余計なことを考えないで継続できる。
✅余裕資金があれば成長投資枠でやや高リスクの投資にチャレンジ。
まずは資産のコア(核)としてつみたて投資枠を育てたいですが、投資自体を楽しみたい方は、例えば
つみたて投資枠7 対 成長投資枠3
など比率を決めて資金を振り分けるのも面白いです。
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筆者の実践例
参考までに、筆者のNISA枠の使い方を紹介しておきます。
私のNISA口座の主な内訳
✅ つみたて投資枠:オルカン100%
✅ 成長投資枠:優待銘柄を市場暴落時にまとめ買い
この投資スタイルにしてから、投資にかかる時間は月に数分で済んでいます。
筆者がこのような省エネスタイルで投資をしているのは、
株のファンダメンタルズ(業績など)を分析するのがそもそも好きではない
からです。
チャートや板を見ながら短期トレードをするのはとても好きなのですが、じっくり調べながら長期投資というのがどうにも性に合わないのです。
人には向き・不向きがあるので、私は好きでもないことに時間とエネルギーを使わないスタイルを選んでいます。
まとめ
🔑NISAの積立投資は考えない・迷わない・続けるが成功のカギ。
🔑無駄な比較やリバランスに時間を使わないために、オルカン一択でOK。
🔑積立は「頭と時間を節約する仕組み」だと割り切ろう。
投資にエネルギーをたくさん使っても、多くの人が単なるインデックスファンドに負けるという現実があります。
努力と情熱で上達すると思いますが、ほとんどの人にとって投資=人生ではないはずです。
投資に悩む時間をゼロにして、資産を着実に増やしながら大事なことにエネルギーを回すのはいかがでしょうか。
というわけでまずはNISA口座を開設し、少額からでもオルカンの積立を始めましょう!
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